目次
朝から晩まで、全部が私にのしかかる日々
フルタイムで働いていた、30代の頃です。長女は小学5年生、長男は幼稚園。夫は残業必須、休日出勤ありのサラリーマン。必然的に、家事も育児も、ほぼ私が担っていました。
毎朝5時に起きて朝食とお弁当を作り、子どもを送り出し、自分も職場へ。夕方に仕事を終えてダッシュで、習い事の送迎や買い物、夕飯の支度、宿題の確認、お風呂、洗濯物片付け、、、。自分の時間はゼロに近く、息をつく暇もありません。
やらなきゃいけないことは山ほどあるのに、身体はひとつ。
それでも、「母親なんだから」「妻なんだから」「仕事も手を抜けない」と、自分を追い立てていました。

完璧にやらないと負けたような気になる性格が、自分を苦しめていたのだと思います。 何に負けるの??今は笑い話です。
「もう無理かも…」と思った日
ある月曜日の朝。子どもがなかなか起きず、時間はどんどん過ぎていく。やっと起きたと思ったら「今日までのプリントは?」「体操着どこ?」「ごはん食べたくない。」とみんな勝手なことを言い始め、私は声を荒げてしまいました。
「もう!自分でやって!」
すると、子どもは驚き、時間だけが過ぎていき、私は涙が出そうになりました。
その日、出勤後も気分が落ち込んだまま。上司からのちょっとした指摘にも心が折れそうで、胸が苦しくて、泣きたい気持ちが溢れてきました。
夜、家に帰ると、また子どもとちょっとしたことで衝突。怒りたくないのに怒ってしまう自分にも嫌気がさして、布団の中で「もう全部やめたい」と思いました。
小さな「ゆるし」から始まった、私のリスタート
それでも翌朝、目は覚めてしまう。いつもと同じ日が始まる。でも、どこかで「このままじゃ壊れる」と思いました。
まず最初に、自分に完璧を求めるのをやめることにしました。
冷凍食品?いいじゃない。お惣菜バンザイ!!洗濯物はたたまなくても着る事はできる。
子どもに「宿題は?」と聞けない日があっても、それで人生が狂うわけじゃない。一度忘れてみれば、懲りるんじゃない。
次に、意識して「10分だけでも自分の時間」を取るようにしました。朝コーヒーを淹れて、1人で静かに飲む。夜、子どもが寝たあとに好きなドラマを見る。
ほんのわずかなことでも、「私は私だ」と思い出せる時間が、思いのほか心を軽くしてくれました。
そして、勇気を出して夫に伝えました。「正直、無理がきてる。お願い協力してほしい。」
驚いた顔をしていたけれど、少しずつ朝の支度や週末の買い物を分担してくれるようになりました。

あの時言えたおかげで、料理に洗濯、何でも協力してくれる夫に変身してくれました!
手を抜ける事と、どうしても気になってしまう事
様々な家事の中で、自分軸で考えたとき、手を抜ける事と手を抜けないものがありませんか?好きな家事と、苦手な家事に比例するのかもしれません。
毎日のルーティーンに、私は「優先順位」を決めました。
第1位 仕 事:これは対価をもらっている以上、手を抜くことはできませんでした。
第2位 片付け:私は几帳面なので、ここは気になって仕方なく、手を抜けませんでした。
第3位 掃 除:見える部分だけきれいになってればOK! 隠れたほこりはスルー。
第4位 洗 濯:これは夫が嫌がらずやってくれたので、お任せが多いです。
最下位 料 理:苦手なので、子どもがある程度の年齢になってからは手抜きも多かったです。残業だと、ほっともっとのお弁当や、すき家の牛丼なども利用してました、、、。その方が子ども達は喜んでいるのが、ちょっとショックでした😿 栄養面が心配? いやいや、二人とも高校まで皆勤賞の健康体に育ってくれました!
「平日手抜きをしていた家事は、週末に挽回しよう。」くらいの気持ちで考えたら楽になりました。

今も毎日は慌ただしいけれど
毎日が劇的に変わったわけではありません。イライラする日も、落ち込む瞬間もあります。
でも、前より自分を責めることが減りました。「今日できなかったこと」は「明日でもいい」に。「完璧にこなす」は「まずはできたらOK」に。
自分を追い込んでいたのは、誰でもない、自分自身だったことに気づいたんです。
あなたへ。完璧じゃなくていい
もし、今この記事を読んでいるあなたが「私も限界かも」と感じているなら、どうか思い出してほしい。
私たちワーママは、本当にがんばっています。
仕事も、子育ても、家のことも全部をこなすなんて、本当は無理なんです。
「完璧じゃなくていい」
「少しずつでいい」
「誰かに頼っていい」
私はそれを知ってから、ほんの少しだけ呼吸がしやすくなりました。
きっと、あなたも大丈夫。
無理せず、ゆっくり、自分を大切にしてあげてくださいね。

