目次
「今日はカップ麺でいい?」に子どもの目が輝いた日
ライブドアニュースの記事で、こんな話が目に留まりました。
「疲れて夕飯を作れず、子どもに『今日の夕食はカップ麺でいい?』と聞いたら、『やったー』と目を輝かせた子どもたち。『ありがとう、カップ麺!』」
子育てあるあるの出来事に、共感の声が寄せられたそうです。
このエピソード、我が家でもまったく同じ経験があります。
忙しさで気力が尽き、疲れて動くこともままならないし、冷蔵庫にもめぼしい食材もない、、、。
「ごめん、今日はカップ麺にしていい?」と子どもに伝えたら、「え!本当に?やったー!」と大はしゃぎ。こっちはちょっと罪悪感を抱いていたのに、その反応に拍子抜けしました。
「そんなにうれしいんだ…」
「私が気にしすぎてただけなのかも」
そんな気づきをくれた日でもありました。
年越しそばが、カップ麺に変わった我が家の年末
数十年前、若くして義母が亡くなった年の年末。私は精神的にも体力的にも限界に近い状態でした。
例年は、義母が作ってくれていた手作りの年越しそばを囲んでいた我が家ですが、その年は違いました。大掃除も進まず、冷蔵庫の整理もできていない。大晦日、何度も買い出しに出る元気もなくて、ふと思いついたのが、ストックしてあった「天ぷらそばのカップ麺」。
「もう、これでいいよね…」と自分に言い聞かせながら食卓に出したカップそば。けれど、夫も子どもも文句ひとつ言わず、むしろ「意外と年越しそばっぽいね!」なんて笑ってくれました。
「年末の特別な料理や、おせち料理でお腹一杯なのだから、年越しそばはそれでもいいか。」と考えることにして、気づけば、それが我が家の「新しい年越しの定番」になっていました。
そんな我が家の子どもたちは、現在、それぞれ自炊していますが、カップ麺はほとんど食べないと言っていました。緊急時のメニューのようで、自然と考えるようになるものだと感じました。
「ちゃんとしなきゃ」がママたちを追い詰める
多くの働くママにとって、夕飯づくりは一日の最終ミッション。仕事から帰ってきて、洗濯物を取り込み、宿題の確認、子どもの習い事の送り迎え――やっとキッチンに立ったときには、もうヘトヘトです。
でも、母は「ちゃんと作らなきゃ」「栄養バランスを考えなきゃ」と思ってしまうんですよね。
私もその一人でした。
でも、ある日ふと思ったのです。
「毎日頑張ってるんだから、たまに、1日くらい“ラク”しても、誰も困らないんじゃない?」
子どもにとっての「特別なごはん」は意外とシンプル
よく考えると、子どもにとって“特別なごはん”って、私たちが思っているほど「栄養満点」で「手間暇かかったもの」じゃないんですよね。
・カップラーメン
・レトルトカレー
・コンビニのおにぎり
・スーパーのお寿司
大人が「手抜き」と思いがちなメニューに、子どもはなぜか目を輝かせる。
むしろ、「今日はお母さんと一緒にゆっくり食べられた」「夕食にジュースを飲んで怒られなかった」「テレビを見ながらごはん食べた」そんな“小さな特別”が記憶に残っていくんです。
それに、カップ麺は、毎日じゃないから子どもたちは喜ぶんです。
日々、栄養を考えた食事を作っているワーママの皆さん。困った時のお助けメニューだからこそ、子どもたちは未知の味に喜ぶんです。

「疲れて動けない日ぐらい、カップ麺でいいじゃない」
私たち母親は、完璧を目指さなくていい。手を抜いたからって、母親失格なんてことは絶対にありません。
むしろ、「疲れてどうしようもない日ぐらい、カップ麺でいいじゃない」と割り切ってもいいんです。
そのゆるさが、家庭の空気を軽くし、子どもとの距離を近くしてくれることもあるんです。
私が気づいた、別な意味での「カップ麺の効能」
私の経験上、カップ麺って単なる食べ物じゃないんです。
- 母に「休んでいいよ」と教えてくれる
- 子どもに「特別感」をくれる
- 家族の会話を生む
- 思い出として残る
だから私は、あえてカップ麺を少しだけストックしています。非常時の備蓄でもありますが、「母の余裕をつくるアイテム」として。
おわりに:カップ麺は、罪悪感じゃなくて、休息できる思いやり
「今日はごはん作れない…」と落ち込んでいる、ワーママのみなさんへ伝えたい。
「それでいいんだよ。子どもは、ママが笑ってそばにいてくれるのが一番うれしいんだよ」
働くお母さんたち、毎日本当にお疲れさまです。
誰かの手作りじゃなくても、冷蔵庫が空っぽでも、あなたの「今日も頑張った」が一番尊いです。
健康志向に反する、子どもの身体に悪い、、、など批判があるかもしれませんが、毎日じゃないんですから。
毎日じゃない、たまにのメニューだからこそ、子どもたちは、特別なごちそうとして、カップ麺に大喜びするんです。疲れた日には、カップ麺に切り替えたって、罪悪感を持ったり、自分に恥じる事はありません!
それがきっと、ワーママ達の、明日を乗り越えるエネルギーになるのなら全然OKです!!
