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はじめに:共働きなのにワンオペ?それ、限界がきます
共働き家庭が増えた今もなお、「家事・育児は妻の仕事」とされがちな風潮は根強く残っています。実際、私自身もそうでした。
我が家は、祖父母と同居して育った夫と、核家族で育った私の組み合わせ。
結婚当初から共働きでしたが、夫は家事も育児も協力してくれるどころか、ほとんど「見ているだけ」。
夫の育った家庭では、祖母がすべてを担っていたため、家事育児は「女性の役目」と刷り込まれていたのだと思います。
そんな中、私の体に限界がきたのは、子どもがまだ小さい頃です。
祖母が若くして亡くなり、私がすべての家事や育児を回すのは不可能になったのです、、、。
正直に伝えたら、少しずつ変わっていった
「もう、無理かもしれない」
ある日、私の疲れ切った一言が、夫に届いた瞬間でした。
仕事以外にも、会社や地域の会合(飲み会)で、毎週のように帰宅が遅い夫。
それまで「何とかなる」と思っていたのでしょうが、「子どもが小さいうちは、協力しないと本当にまずい」と気づいてくれたのです。
とはいえ、最初から完璧に分担なんてできません。
でも、少しずつ「やってくれること」が増えていきました。
はじめは上手くいかず、ケンカもたくさんしました。でも、話さないで溜め込むことだけはしないように心掛けました。
小さなケンカを「小出し」にしていくことで、早くに解決していけたのではないでしょうか。
そして、私たちは決めたわけではないのですが、自然と以下のようなルールが出来ていきました。
- 早く帰った方が夕飯を作る
- お風呂担当は交代制
- 休日の掃除・洗濯は一緒にやる
- 子どもの送り迎えは柔軟に調整
こうした“分担制”が、我が家を救ってくれました。

世の中のママたちは夫にどんな不満を抱えている?
私だけじゃない——世の共働きママたちも、夫へのモヤモヤを抱えています。
以下に代表的な不満と、それを抱える人の割合をまとめました。
👉共働き妻の「夫への不満」ランキングと割合
(出典:リクルート/明治安田生活福祉研究所など、複数調査より再構成)
順位 | 不満内容 | 不満を感じている妻の割合(%) |
---|---|---|
1位 | 家事をしない/やっても中途半端 | 68% |
2位 | 育児に関心がない/協力的でない | 63% |
3位 | 「手伝ってる」と思っている姿勢にイラつく | 59% |
4位 | 話を聞かない/共感してくれない | 55% |
5位 | 自分の時間ばかり優先する | 52% |
この表から見えてくるのは、「してくれない」こと以上に、「姿勢」に対する不満が多いということ。
特に「手伝ってる」という言い方にモヤモヤする方は多く、「あなたも親なのに、なぜ“手伝う”なの?」という声はよく聞きます。
我が家で効果的だった「協力スタイル」ランキング
夫婦でどう家事・育児を分担するかは、家庭によって様々ですが、我が家で実際に試して効果があった方法をランキング形式で紹介します。
👉効果的だった「夫の協力スタイル」ランキング(我が家編)
順位 | 協力スタイル | ポイント |
---|---|---|
1位 | 早く帰った方が夕飯担当 | シンプルでフェア。仕事状況に応じて柔軟に対応。 |
2位 | お風呂や寝かしつけは交代制 | 夫も子どもとの時間が取れてwin-win。 |
3位 | 休日の掃除・買い物は一緒に行う | 一人に任せず、週末は「二人で家庭モード」に。 |
4位 | 子どもの行事は夫も参加 | 親としての自覚を育てる機会に。 |
5位 | 共有カレンダーを活用 | 「言わなくても伝わる」環境を作る。 |
最初はハードルが高いと思うかもしれません。
でも、いきなり「完璧に半分ずつ」ではなく、まずは小さな成功体験から始めると、夫も前向きになりやすいです。
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夫に協力してもらうための4つのコツ
① 責めるより、正直に伝える
「なんでやってくれないの?」と責めると、相手も身構えてしまいます。
「私、本当にしんどいんだ」と、事実を伝える方が効果的でした。
② 感謝を忘れない
「ありがとう」は何よりも大きな後押しになります。
夫にとっても「やったかいがある」と思える一言は、協力継続のカギ。
「助かった」「ありがとう」「おいしいね」と、感謝を必ず言葉にして伝えました。
③ 役割に名前をつける
「○○シェフ」「送り迎え係」など、ユニークに名前をつけて楽しむと、義務感が和らぎます。
我が家では「お風呂大臣」など、ちょっとした遊び心も入れていました。
子どもたちからそんな風に呼ばれると、夫も自然と笑顔になっていました。
④ 夫がやることに口出しや、やり直しはしない
我が家の夫は、洗濯ものを干す・たたむことを好んでやってくれました。干し方や、たたみ方で気になることも多々ありましたが、絶対にやり直しはしませんでした。
料理も「ん?これは失敗?」と思っても、美味しいとは言えない料理でも、絶対に否定はしませんでした。「これどうやって作ったの?」「○○の味と似てるね」など、笑顔で言葉をかけました。
おわりに:一緒に暮らすのは「チーム」だから
家庭は“ワンオペ”でまわす場所ではありません。
「チーム」として、協力し合っていくもの。
我が家のように最初は何もしてくれなかった夫でも、少しずつ「父親として」「パートナーとして」成長していきました。
子どもたちが巣立っていき、二人暮らしになった今でも我が家のルールは継続しているものもあります。続けていくと、夫も当然のように家事をしてくれるようになります!
完璧でなくていい、まずは一歩。
一緒に暮らすことの意味を、一緒に子育てをする意味を。改めて話し合う時間を持つだけでも、変化は訪れるはずです。
