仕事を進める上で、「丁寧さ」と「正確さ」は当然大切です。
しかし現代のビジネスシーンでは、それに加えて スピード が強く求められています。
- 変化のスピードが速い
- 顧客や上司が「即レス」「即対応」を期待している
- チーム全体の進行が一人の遅れで止まってしまう
こうした背景があるため、「丁寧だけど遅い仕事」より「一定の質を保ちながら早い仕事」が評価されやすいのです。
特にワーママは、限られた時間の中で結果を出すことが求められる場面も多いため、仕事を早く仕上げるスキルは キャリア継続の武器 になります。
私は経理という数字を扱う仕事ですので、スピーディーに業績報告を行うことは経営面でも必須になります。予算作成などでは、分析からの提案も必要になります。
たくさんの失敗もしてきた中で「タスク管理」の重要性を痛感し、自分なりの形を見つけて今に至っています。そんな私の経験が、少しでもみなさんのお役に立てればと思っています。
なぜ「早さ」が求められるのか💡早さのメリット
信頼が積み上がる
期限より前に提出できる人は「余裕をもって動いている」と見られ、上司や同僚からの信頼が厚くなります。
修正のチャンスが増える
早く出せば、その分フィードバックを受けられ、改善の時間も確保できます。まずは100%を求めずに、60%程度で期日前に提出してみて改善していく。結果的に 期日内に提出でき、仕上がりの精度が上がる のです。
チャンスが回ってくる
仕事が早い人には「新しい案件を任せたい」「重要な資料をお願いしたい」といった形でチャンスが集まりやすくなります。
自分の時間を守れる
ダラダラと仕事が長引かないことで、時間管理に余裕が生まれ、結果的にプライベートや学びの時間も確保できます。
私が実践している「早さ」の工夫
ここからは、私自身が日々取り入れている「仕事を早く仕上げる工夫」を具体的に紹介します。
タスクを見える化(優先順位の整理)
やるべきことが頭の中で散らかっていると、着手が遅れたり、優先順位を間違えてしまいます。
そこで私は 朝の時間に必ずタスクを整理 しています。
朝だけでなく、タスクの進捗により、一日の中で何度か見直しを行っています
メモパッドや付箋で可視化
私は3COINSの「8.5インチ電子メモパッド:550円」をデスクのすぐ目につく場所に置いています。
iPadを使用していたこともありましたが、とにかくすぐ目につく場所に置きたいので、コンパクトなものを取り入れました。
何度もタスクの見直しをするため、もったいないので付箋紙はやめました。
タスク管理アプリ(TodoistやNotionなど)の活用
- 優先順位(高)はデスク上のメモパッドへ
- 優先順位(中)はクリアファイルに「表紙など資料の一部」を紙ベースで入れ込み、期日を記載の上、デスク内の専用引き出しへ
- 優先順位(低)はアプリで期限を常時確認
- アプリですべての期限は網羅できるようにしていますが、その上で優先順位別に管理しています
→ これにより「提出忘れ・遅れ」はありません。さらに「今やるべきこと」に迷わず着手できます。
→デスク上にものを置かないことも、集中できるポイントです。常に、パソコン・モニター・メモパッド・電卓・資料のみです。

取り掛かる前に「構想を練る」習慣
仕事が遅くなる大きな原因は「いきなり手を動かして迷走すること」。
私は必ず 5~10分で構想を練る時間 を取り、作業の全体像を頭に描いてから取りかかります。
手書きで、完成形のイメージを大まかに書いてみてから取り組むこともあります。決して丁寧ではなく、形や流ればどを確認する程度です。
- ゴールは何か?
- 上司が最も求めている成果はどこか?
- どんな手順で仕上げれば効率的か?
- 仕上げの形はどう考えるか、どのような形がベストか?
ここを押さえるだけで、無駄な手戻りを減らせます。
作業は一気に仕上げる(集中力を保つ工夫)
ダラダラと進めると時間ばかりかかり、完成度も上がりません。
そこで私は「短時間で集中する仕組み」を導入しています。
- ポモドーロ法(25分集中+5分休憩) ※隙間に別の簡単な業務を入れることもあります
- メールは急ぎ以外はいったん返信を保留する
- 職場では「集中タイム」を宣言して周囲に理解を得る(別室で作業をすることも)
こうすることで、「一気に形にする」流れを作っています。
提出は期限より前に(信頼を得るコツ)
「締め切りギリギリ」は、万が一のトラブルに弱いです。
私は必ず 最低でも期限2日前には提出 を目標に動いています。
- 上司に「余裕がある人」と思ってもらえる
- 修正依頼が来ても落ち着いて対応できる
- どう展開していけばよいか、冷静に考える時間ができる
- チーム全体の進行に安心感を与えられる
上司の指摘にどう対応するか
仕事を早く出すと、当然フィードバックが返ってきます。
ここで大事なのは「ただ直す」ではなく 上司の意図を理解すること。
- どこを重視しているのか?
- 本当に求めている成果は何か?
- その場しのぎではなく、次に活かせるか?
こう考えることで、同じ指摘を繰り返されず、成長スピードも上がります。
プラスαを考える習慣
さらに一歩進めて「言われた通りにやる」だけでなく、 プラスαを加える工夫 を意識します。
例えば、
- 提出物に簡単な図解や要約を添える
- 「A案に加えてB案も考えました」と選択肢を提示する
- 他部署の動きを見据えた提案をする
こうした小さな工夫が、上司からの信頼を厚くし、評価につながります。
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「丁寧な遅い仕事」より「一定な質の早い仕事」が評価される理由
完璧主義は自己満足になりやすい
時間をかけて仕上げたものでも、相手のニーズとズレていれば価値が半減します。
フィードバックの機会を失う
遅く出すと修正の余地がなく、成果物の質を高められません。
スピードが「対応力」の証明になる
早く動ける人は「変化に対応できる人」と見なされ、信頼を得やすくなります。
つまり、早さは「質を犠牲にする」ことではなく、むしろ 質を高めるための前提条件 なのです。
よくある落とし穴と改善のヒント
- 同時並行で進めすぎる → 優先順位を明確に
- 考えすぎて動けない → まずは叩き台を作る
- 時間を気にしすぎて焦る → 集中時間を区切って管理
まとめ
仕事を早く仕上げるコツは、単に「スピードを上げる」ことではありません。
- タスクを整理して優先順位を決める
- 構想を練ってから着手する
- 集中して一気に仕上げる
- 期限より早く提出する
- 上司の意図を理解し、プラスαで応える
この流れを習慣化することで、丁寧さと早さを両立できるようになります。
そして何より大切なのは、「早さが信頼を生む」という視点です。
時間に余裕を持って仕上げることで、相手に安心感を与え、自分自身の成長にもつながります。
“早く仕上げられる人”は、結果として丁寧さでも評価される人。
これからの働き方では、この両立こそがキャリアを支える大きな力になると考えます。
