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「日本人は温泉好き」というイメージがありますが、私はずっと温泉が苦手でした。もちろん家族や友人と温泉へ行くこともありましたが、夫婦二人で旅行に行くときは、ホテルでの宿泊がほとんどでした。
そんな私が、兄家族に誘われて「オールインクルーシブの宿」で久しぶりに温泉体験してきたのですが、工夫次第でとても楽しいという事を実感したお話しです。
同じように、温泉に苦手意識のある方へのメッセージになれば嬉しいです。
温泉が苦手な理由
こんなことを書くと「潔癖症」と感じるかもしれないのですが、数十年前に行った温泉で体験したことがトラウマになっているのです。
- お風呂が混雑していてリラックスできない
- 脱衣所のマットや洗面所の清潔さが気になる
- 排水溝の髪の毛など、目についてしまうと気持ちが落ち着かない
本来なら癒しのはずの温泉が、私にとってはストレス源となってしまいました。旅行でも「温泉付きの宿」と聞くと、正直あまり気が進みませんでした。
風呂付の部屋もありますが、高級すぎてなかなか手が出ません。
オールインクルーシブの温泉宿を選んだ理由
そんな私が兄家族に誘われ、家族全員で集合しよう企画してくれたのが「オールインクルーシブ」の温泉宿でした。
オールインクルーシブとは?
「オールインクルーシブ」とは、宿泊料金に食事・ドリンク・アクティビティなどがすべて含まれているスタイル。海外リゾートでは一般的ですが、日本の温泉宿でも少しずつ広まってきています。
メリットは、滞在中にお金のことを気にしなくていいこと。ドリンクもアルコールも、軽食やラウンジの利用もすべて込み。心からリラックスできる環境が整っているのです。
***今回宿泊した旅館です!***

早めチェックインで贅沢な時間
私はチェックイン開始前30分前に到着。受付を済ませると、ロビーにはすでにドリンクやスイーツが並び、到着した瞬間から“非日常”が始まりました。
アルコールやソフトドリンク、コーヒーなど種類も豊富。おつまみもおしゃれなものが置いてあります。「まずはロビーでゆっくりしてから部屋へ」という流れは新鮮で、気持ちがすっと落ち着きました。
温泉苦手な私が実践した“快適な入り方”
いよいよ温泉へ。苦手意識はまだありましたが、人の少ない時間を狙うという方法を試しました。
- チェックイン後の早い時間に入浴
- 朝いちばん、清掃直後の時間に入浴
この2つを選ぶだけで、印象が大きく変わったのです。
湯船には人が少なく、清潔感もばっちり。静かな空間で肩までお湯に浸かると、ようやく「温泉って気持ちいい」と思えました。
露天風呂には、木々の葉が浮いていましたが、そこは全く気になりませんでした。
食事はライブキッチン&時間無制限
夕食はライブキッチン形式。目の前でシェフが調理してくれる出来立ての料理を、時間制限なく楽しめるのが最高でした。和洋、様々な地元食材を使った料理がふんだんに提供されています。
通常のバイキングだと「90分制」などに追われがちですが、今回のオールインクルーシブの宿では時間を気にせず、ゆっくりと味わえました。アルコールも自由に楽しめるので、ワインや地酒を少しずつ飲み比べながら食事を堪能しました。
今回の宿は、予約制限が9名までと団体での予約は不可のようでした。私たちは2家族で8名。みなさんの邪魔にならないよう注意しながら、楽しい時間を過ごしました。気づけば3時間も経っていました。
食後はロビーでレコードとともに
夕食後はロビーへ。ここでは、レコード音楽を聴きながらお酒やコーヒーを楽しめる空間が広がっていました。
大きな窓から夜景を眺めつつ、ゆったりと流れる時間。旅先でのこうした大人の贅沢は、まさにオールインクルーシブならでは。
アルコールの得意でない私は、ハーブ、オレンジ、レモンの入ったデトックスウオーターを飲みながらレコードの音色に耳を傾け、気づけば何時間もロビーで過ごしていました。
小さなお子さんのいらっしゃるご家族もたくさんいました!ベビーカーがゆったり通れるスペースで、ワーママのみなさんが、日頃の疲れを癒すには本当にいい宿だなと感じました。
翌朝は貸切気分で温泉へ
翌朝は早起きをして、朝いちばんの温泉へ。まだ誰も来ていない、清潔で静かな時間に入浴すると、まるで貸切風呂のよう。
夜とは違う爽やかな空気と温泉の温かさに、心から癒されました。
温泉が苦手で避けてきた私でも、「また入りたい」と素直に思えた瞬間でした。
まとめ|温泉が苦手でも楽しめたオールインクルーシブ宿
今回の体験で実感したのは、温泉が苦手でも楽しめる方法があるということです。
- 人の少ない時間に入浴する
- 清潔感を重視した宿を選ぶ
- オールインクルーシブで時間に余裕のある滞在をする
この3つがそろえば、温泉が苦手でも快適に過ごせることが分かりました。
「温泉は好きじゃないから…」と敬遠している方にも、オールインクルーシブの宿はおすすめです。食事やドリンク、ラウンジでの過ごし方など、温泉以外の楽しみもたっぷり。
そして入浴のタイミングを工夫すれば、意外と「温泉も悪くないかも」と思えるはずです。
温泉が苦手な私にとって、今回のオールインクルーシブ温泉体験は、新しい発見と癒しをくれる最高の旅となりました。
