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「あの人、突然辞めちゃった…」
職場でこうした声を聞いたことはありませんか?特に、仕事ができる優秀な人ほど、周囲に驚かれる形で退職することがあります。
実は私も、目をかけていた他部署のワーママが突然辞めることになり、ショックで仕方ないということが最近ありました。本当に突然で驚きました。
なぜ、優秀な人は突然辞めてしまうのでしょうか。実は、“突然”に見える裏には必ず前兆があります。しかし、管理職や同僚がそのサインを見逃していることがほとんどです。
この記事では、優秀な人が突然辞める理由や前兆、職場でできる対策を整理しました。読み終わるころには、優秀な人の退職を未然に防ぐための具体策が見えてくるはずです。
優秀な人ほど突然辞める現象とは
優秀な人は、普段から業務をそつなくこなし、問題を先回りして解決するタイプが多いです。周囲からは「何も問題なさそう」と見えるため、退職の意向も気づきにくい傾向があります。
- 高い責任感が仇に:仕事を完璧にこなすため、残業や負荷を自分で抱え込む
- 周囲に相談しない:困っても自力で解決する姿勢から、異変が表面化しにくい
- 仕事同様迷いがない:いつまでも引きずらず、見切りをつけるのも早い
その結果、管理職や同僚は「突然辞めた」と感じますが、本人には確実に辞める理由や不満があります。
***逆にこんな人もいませんか?***

優秀な人が辞める理由
評価されない・感謝されない
優秀な人ほど、貢献度が高くても当たり前のように扱われがちです。
「やって当然」と思われることで、承認欲求が満たされず、モチベーションが低下します。
業務量や責任の偏り
- 他の社員よりも任される仕事が多い
- トラブル対応を一手に引き受ける
本人は耐えられる範囲でやっていても、心理的負荷が積み重なり、最終的に「ここにいても報われない」と感じることがあります。
成長や挑戦の機会がない
優秀な人はスキル向上やキャリア成長を重視します。
- 同じ業務がルーチン化している
- チャレンジングな仕事が回ってこない
こうなると、社内での成長に限界を感じ、外の世界に目が向きます。
職場文化や人間関係のストレス
優秀な人は職場の理不尽や非効率にも敏感です。
- 理不尽な上司との折衝
- 不公平な評価制度
- ネガティブな職場風土
こうしたストレスも、退職を決断する大きな要因となります。
どこでもできるスキルと自信がある
業務をそつなくこなし、人間関係も人一倍円滑な関係性を築ける人は、これからに関しても迷いがありません。
自分の時間でスキル磨きも行っているため、次のステップを見つけることも容易です。
体験談①
「Aさんは、プロジェクトの中心メンバーで、誰よりも早く問題を解決していました。しかし、評価制度が曖昧で貢献が見えにくく、相談もあまりしませんでした。ある日突然辞めることを告げられ、チーム全体が大きな穴を感じたのです。」
3. 突然辞める前に出るサイン
意外と見逃しがちですが、優秀な人にも退職のサインはあります。
チェックリスト
サイン | 具体例 |
---|---|
意欲低下 | 会議で発言しなくなる、提案が減る |
残業や仕事のペース変化 | 急に残業が増える/減る |
情報共有が減る | 進捗報告や相談が少なくなる |
キャリアや他社の話題が増える | 転職サイトを見ている、業界の話をよくする |
小さな不満を口にする | 「評価されない」「やりがいがない」など |
こうしたサインを見つけたら、放置せず会話や面談の機会を作ることが大切です。
体験談②
「Bさんは、以前は積極的に会議で発言していましたが、ある頃から提案が減りました。小さな不満も口にするようになり、転職サイトを見ていることを打ち明けてくれました。その段階で上司が対話を重ねたことで、辞めることなく新しいプロジェクトに挑戦できました。」
辞めた後の影響
優秀な人が突然辞めると、チームやプロジェクトに大きな影響があります。
- プロジェクトの進行に支障が出る
- 他社員の負荷が増える
- ノウハウが失われる
会社にとっても大きな損失ですが、本人にとっても「成長できない職場」に留まることはストレスの温床です。
まとめ:優秀な人を守るために
優秀な人を失わないために、会社・管理職・同僚ができることはあります。
- 定期的なフィードバックを行う
- 成長機会やチャレンジを与える
- 業務量や責任の偏りを見直す
- 貢献を見える形で認める
- 職場の風通しを良くする
優秀な人は「言わなくても察してほしい」と思うことも多いですが、積極的にコミュニケーションを取ることが退職防止につながります。
私自身、今回のワーママの退職については、他部署とは言え、何等かのアクションができたのではないか反省しています。良い人財が去っていくことは、本人のステップアップのためには良いことなのかもしれませんが、組織としての問題点を無言で指摘されているようで考えさせられました。
