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「時短でごめん」を卒業!ワーママが気まずさを減らす5つの工夫

仕事

はじめに:時短勤務という選択にある“気まずさ”

子どもが小さいうちは、時短勤務という制度にどれほど救われるか――。
けれど、その一方で「今日もまた先に帰るのか」「周りに迷惑をかけていないかな」と、毎日のように心の中で自問自答を繰り返す日々。

帰り際の「お先に失礼します」が、後ろめたく、こんなにも重く感じるとは思わなかった。
保育園の迎えに間に合わせるため、パソコンを閉じる5分前からそわそわして時計を何度も確認する。
その横でまだ仕事をしている同僚がいると、背中に視線を感じてしまう。

時短勤務は「制度として認められている権利」なのに、なぜこんなにも“気まずい”のか。
この記事では、私自身が職場で経験した時短勤務と、多くのワーママの姿を見てきた立場の両面から、“気まずさ”を減らすための5つの工夫をお伝えします。


「申し訳ない」より「ありがとう」の言葉を増やす

時短勤務のママたちが共通して口にするのが「申し訳ない」という言葉。
けれど、この“申し訳なさ”が自分を必要以上に追い詰めてしまいます。

私も当初、「早く帰ってすみません」「助けてもらってすみません」と、何かにつけて謝っていました。
でもある日、上司に言われた言葉でハッとしました。

「すみませんばかり言われると、こっちも気を使うよ。“ありがとう”のほうがうれしいかな。」

それ以来、意識して言葉を変えました。
「カバーしていただいてありがとうございます」「助かりました」と伝えるだけで、職場の空気は驚くほど変わります。

“謝るより感謝を伝える”
それだけで、相手の受け止め方も、自分の気持ちの軽さも全然違ってくるのです。


「成果を見せる」ことで信頼を積み重ねる

時短勤務では「時間が短い=貢献度が低い」と見られがちです。
しかし、実際の貢献は**“時間の長さ”より“成果の質”**で決まります。

私は経理業務を担当していたとき、限られた時間の中で「どこを効率化できるか」「誰にどんな情報を先に共有すればスムーズか」を常に考えました。

たとえば、

  • 日次処理をマクロ化して自動化
  • チームへの報告を朝イチで共有
  • 進捗を一覧化し、引き継ぎしやすくする

こうした工夫を重ねた結果、時短でも「仕事が早くて正確」という印象を持たれ、
「任せても安心」と言われるようになりました。

時短だからといって「できることが少ない」わけではありません。
むしろ、“限られた時間で結果を出す”という姿勢は、周囲の信頼を得る最短ルートです。


「見えない努力」をあえて“見せる”

時短勤務をしていると、自分が頑張っていることほど、周囲には見えにくいものです。

私も、保育園からの呼び出し電話に対応しながらメールを打ち、夜に子どもを寝かせたあとに報告書をまとめることもありました。
でもそれを「当たり前」と思って黙っていたら、
誰にも伝わらないまま「早く帰れていいね」と言われてしまうのです。

そこで、意識的に「どこまでやっているか」を共有するようにしました。
たとえば、社内メールで

「今日中にここまで進めました。明日は○○を対応予定です」
と一言添えるだけでも十分。

“見えない努力”を可視化することで、
「この人は時短でもしっかり考えて動いている」と感じてもらえます。
小さな報告が、信頼を積み重ねる大きなきっかけになるのです。


「雑談の力」をあなどらない

意外に見落とされがちなのが、雑談の大切さです。

時短勤務だと、始業も退勤も慌ただしく、
どうしても「必要最低限の会話」だけで1日が終わってしまいます。
でも、この“何気ない会話”が、
職場での信頼関係を作っています。

私は、昼休みにほんの数分でも「昨日の会議どうでした?」と声をかけるようにしていました。
それだけで、相手も「ちゃんと関心を持ってくれてる」と感じてくれます。

気まずさの正体は、“距離感”から生まれることが多い。
だからこそ、ほんの一言の雑談でその距離を縮めておくと、
早く帰るときの「お先に失礼します」も、ずっと言いやすくなります。

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「完璧を目指さない」ことも勇気

子どもが熱を出せば早退、行事があれば有休――。
どんなに段取りを組んでも、予期せぬ出来事は必ず起こります。
それを「迷惑をかけてはいけない」とすべて自分で抱え込むと、
心も体もすぐに限界を迎えます。

私もかつて、熱を出した子どもを実家にお願いして出勤したことがありました。
でも、仕事中もずっと心ここにあらず。
結果、どちらにも集中できず、自己嫌悪ばかりが残りました。

そのとき思ったのです。

「母親が無理して倒れたら、誰も幸せにならない。」

それ以来、「完璧じゃなくても大丈夫」と自分に言い聞かせるようにしました。
“できる範囲で最善を尽くす”
それが、時短勤務を続けていくうえでいちばん大切な姿勢です。


終わりに:罪悪感ではなく、継続の力を信じて

時短勤務は、甘えでも特別扱いでもありません。
“働きながら子を育てる”という社会的な役割を果たすための仕組みです。

そして、時短で働くママたちは、
「短い時間で最大限の成果を出す」力を日々磨いている存在です。

気まずさや罪悪感は、誰にでもあります。
でも、それはあなたが“仕事も家庭も大切にしたい”と真剣に向き合っている証拠です。

どうか、自分を責めずに、「ありがとう」と言える関係を少しずつ築いてください。

その積み重ねが、“気まずさ”をやわらげるだけでなく、職場全体をあたたかく変えていく力になるはずです。

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