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「結婚してよかった?」に“どうだろう”と笑える幸せ│結婚33年目夫婦のかたち

好きなこと

10月は、私たち夫婦の結婚記念日でした。
気づけば、結婚して丸32年。33年目に入りました。
振り返ってみると、あっという間だったような、長かったような…。

「結婚してよかった?」と聞かれたら、夫は迷わず「もちろん!当然でしょ」と答えてくれます。
一方の私は、「うーん、どうだろうね」と笑いながら濁します。
別に不満があるわけでも、愛情が冷めたわけでもなく、ただ32年という年月を重ねる中で、
「よかった」「そうでもない」と単純に言い切れないほど、いろいろな感情を味わってきたからです。


■ 大噴火はないけれど、小噴火はたびたび

私たち夫婦は、子どもたちから見るといわゆる「ケンカするほど仲がいい?」タイプに見えるようです。小さな言い合いは日常茶飯事です。
たとえば、洗濯物のたたみ方とか、買ってきた惣菜をどっちが温めるかとか、また飲み会なのとか、、どうでもいいことで言い争っては、次の日には何事もなかったように普通に戻る。

大噴火は、もう何年もありません。
でも、小噴火は何度となくあるというか、毎日のように小競り合いを繰り返しています。
むしろその“適度なガス抜き”が、長く続いてきた秘訣なのかもしれません。

ためこまないで、言いたいことはちょっとずつ出す。
そのかわり、翌日には引きずらない。
言葉を変えれば、「仲良くなるための軌道修正」を繰り返しているのだと思います。

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■ 長く続いた理由をあらためて考えてみた

せっかくの結婚記念日なので、
「なんで私たちはここまで続いてきたんだろう?」と考えてみました。


👑【NO1】夫は、どんなときも私の味方だった

結婚して数年目、義父母との間で意見が合わずに、つらくて苦しい時期が続きました。
そのとき夫は、どんな時も私の味方でいてくれました。義父に反抗して大ゲンカになったこともあります。その姿に本当に救われました。

かぜあお

家族の中で他人は私だけ。
嫁である私の葛藤を、夫は忘れずにいてくれました。

そんな中で、常に「自分の側に立ってくれる人がいる」と思えたことは、
心強く、夫を信じて行こうと思えました。

その夫の姿を見て、私自身も反省する部分を考え、義父母にも自然と優しくできるようになっていきました。
「常に私の味方でいてくれる夫」がいたからこそ、私も周りに優しくできたのだと思います。

人は、守られているとき、はじめて人を思いやれる――
そんな当たり前のことを、夫から教えられました。


👑【NO2】感謝とほめ言葉を口に出す

夫は、恥ずかしがらずに言葉を口にする人です。
「ありがとう」「助かったよ」「かわいいね」「大好きだよ」
どれも、結婚してから今まで、変わらず口にしてくれます。白髪頭のいいおじさんが、「照れもしないでよく言えるね」といつも笑って返してしまう私です。

特別なプレゼントやサプライズよりも、日常の中での「言葉の積み重ね」が、夫婦を温めてくれるような気がします。

私はもともと照れ屋なので、
最初のころは「そんなこと言わなくても分かるでしょ」と思っていました。
でも、夫が言葉にするたびに“分かってもらえてる”という安心感がふくらむのを感じて、
私も必ず「ありがとう」「助かったよ」と、言葉にするようになりました。

“言葉のやり取り”って、
結婚生活の中でいちばん簡単で、いちばん大事なことかもしれません。


👑【NO3】とにかく、よく話す

我が家はとにかく会話が多いです。
子どもが巣立って、二人になった今でも、日常のささいなことから、会社での出来事、社会のニュース、政治経済まで、なんでも話します。

よく、「会社のことは家庭に持ち込まない」「オンオフの切り替え」と聞きますが、我が家は「持ち込みまくり!」です。お互い管理職のため、異業種での意見を聞くことで、納得できることもたくさんあります。

会話の比率で言えば、私8割、夫2割。もともと口数の少ない夫ですが、話せる空気感を作ると、愚痴や不満も少しだけ話してくれます。

話すことで、お互いのことに気づくことがたくさんあります。
「今日はちょっと疲れてるな」とか、「何か気になることがあるのかな」とか、
言葉の端々から相手の状態が伝わるのです。

長く一緒にいると、話さなくても通じるようになる――なんて言いますが、
私は逆に、話しているから通じると思っています。
“沈黙の理解”より“会話の積み重ね”そのほうが、すれ違いが起きにくい気がします。


■ 「ひとりが好き」でも、味方がいる安心感

私は、一人でいることが苦になりません。
むしろ一人の時間は大好き。
本を読んだり、ぼーっとしたり、こうしてブログを書いたり、誰にも気をつかわずに過ごすのがいちばん落ち着きます。

でも、そんな私にとっても、「絶対的な味方が隣にいる」という事実は、なくてはならない安心感です。

夫婦って、不思議な関係です。
恋人のようにドキドキする時期は過ぎ、家族としての絆に変わっていく。
それでも、たまに笑いあって、たまに腹を立てて、結局また同じテーブルでごはんを食べている。

それが、私たちの32年でした。


■ “円満”より“等身大”でいい

結婚生活というと、「仲良し夫婦」や「理想の関係」といった言葉がよく出てきますが、
私はそういう言葉にあまりピンときません。

円満じゃなくてもいい。
ときどきぶつかってもいい。
ただ、ぶつかっても壊れない関係でいられれば、それで十分。

夫婦は「完璧なパートナー」ではなく、「不完全なまま寄り添う人」なのかもしれません。

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■ これからの二人に思うこと

結婚して32年。
たぶんこの先も、小噴火をくり返しながら暮らしていくのでしょう。
ただ、歳を重ねるごとに思うのは、お互いの健康に注意しながら
一緒に笑える時間を、少しでも長く持ちたい」ということ。

特別なことはなくても、
夕飯の献立で笑い合えること、ニュースを見ながら意見を言い合えること。
そういう“ふつうの時間”こそが、幸せの中心なんだと感じています。

私たちの結婚生活は、ドラマチックではありません。ゴージャスでもありません。
でも、たぶん“穏やかな幸せ”という意味では、これで十分。

夫にもう一度「結婚してよかった?」と聞かれたら――
今度は私も、「うん、もちろん!」と答えてみようかな。

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