学校生活の中で、子どもの様子を見て「先生に少し相談したいな」と感じることはありませんか?
家庭での姿と学校での姿は違うもの。けれど、先生にどう伝えたらいいのか、言葉に迷ってしまう…そんな保護者の方も多いでしょう。
私自身、たくさんの生徒がいる中で、「こんなことで相談してもいいのかな」と、結局相談できずにあきらめたこともありました。
今回は、担任の先生への相談の書き方・例文を、
①学校生活 ②友達関係 ③成績・学習面
の3つに分けて紹介します。
私の経験を踏まえて、そしてビジネスで培った言葉選びも入れ込みながら、気持ちが伝わりやすく、先生にも負担をかけない伝え方を意識しました。
そのまま使える文例もありますので、ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。
担任の先生に相談するときの基本マナー
まずは共通のポイントを押さえておきましょう。
💡伝え方の基本は「短く・丁寧に・感情を抑えて」
- 長文になりすぎない(先生は1日に何十件もの連絡を読むことがあります)
- 感情的な表現より、「状況を伝える」ことを意識
- 「お忙しいところ恐れ入りますが…」などのクッション言葉を入れる
💡書くタイミング
- 連絡帳なら「朝提出する前夜」か「当日の朝」
- 学期途中の相談は、まず連絡帳→必要に応じて面談を依頼
- 大きなトラブルや心配ごとは、電話や面談で直接話すのが安心
- 先生に時間を割いていただく場合は、できる限り先生の都合を優先する
学校生活に関する相談文例
学校生活での様子は、家庭からはなかなか見えないものです。
「最近ちょっと元気がない」「朝になると行きたがらない」など、小さな変化を感じたときに伝えることが大切です。
躊躇することなく、早めにお知らせして、何ら差支えありません。
例文①:登校しぶりがあるとき
いつもお世話になっております。
最近、朝になると「学校に行きたくない」と言うことが増え、少し心配しています。
家では特に変わった様子はなく、理由もはっきりしないようです。
学校での様子を見ていただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。
ポイント:
「不安を伝える」+「見守りをお願いする」形にすると、先生が動きやすくなります。
例文②:授業態度や集中力が気になるとき
お世話になっております。
家で宿題をするときに集中が続かず、最近少しイライラする様子が見られます。
学校での授業中の様子はいかがでしょうか。ご負担でなければ教えていただけますと助かります。
ポイント:
「家庭の様子」→「学校での様子を知りたい」→「お願いで終える」の流れが自然。
例文③:体調面や気持ちの不安
いつもありがとうございます。
最近、少し疲れやすいようで、授業中にぼんやりしていることがあります。
家では睡眠をしっかり取るようにしていますが、学校で気になることがありましたらお知らせください。
ポイント:
健康面の相談は「家庭での対応」と「学校での様子を教えてほしい」という形で伝えると丁寧です。
友達関係に関する相談文例
小学生・中学生になると、友達関係の悩みがぐっと増えます。
ただ、保護者が直接口を出すとこじれることも。先生に“そっと見守ってもらう”形が安心です。
例文①:友達とうまくいかないとき
いつもお世話になっております。
○○が最近、「○○ちゃんと話していない」「一人でいることが多い」と話しており、少し気になっています。
家では本人なりに頑張っているようですが、学校での様子を見ていただけるとありがたいです。
ポイント:
「相手の名前を出しすぎない」「トラブルを決めつけない」が鉄則です。
例文②:トラブル後のフォローをお願いしたいとき
○○が先日、友達とのトラブルで少し落ち込んでいました。
家では話を聞き、気持ちを整理しているようですが、学校で元気に過ごせているか少し心配です。
ご様子を見ていただけると助かります。
ポイント:
「うちの子が悪くない」と主張する文面ではなく、「見守りをお願いする」姿勢が伝わると先生も動きやすくなります。
例文③:友達関係でストレスが出ているとき
最近、学校のことを話したがらず、寝る前に涙ぐむことがあります。
詳しい理由は聞けていませんが、友達関係かもしれません。
ご多忙のところ恐縮ですが、少し様子を見ていただけますでしょうか。
ポイント:
感情的にならず、あくまで「観察のお願い」をするのが大切です。
***関連記事***

成績・学習面に関する相談文例
家庭学習が思うように進まないときや、苦手科目が目立ってきたときも、先生に相談してみるとアドバイスが得られます。
例文①:苦手教科の勉強方法を相談したい
いつもご指導ありがとうございます。
○○が算数の文章題に苦戦しており、家ではどのようにサポートすればよいか悩んでいます。
ご家庭でできる工夫などがありましたら教えていただけると助かります。
ポイント:
「成績が悪い」と訴えるより、「サポートの方向性を知りたい」と相談する形が◎。
例文②:宿題や提出物の遅れが気になるとき
お世話になっております。
家で宿題に取りかかるのが遅く、提出がギリギリになることが増えています。
学校での様子や、家庭での声かけの方向性について、アドバイスをいただけると嬉しいです。
ポイント:
先生が「叱る」より「一緒に支える」形で対応しやすくなります。
例文③:成績が下がり本人が落ち込んでいるとき
○○が最近のテスト結果に落ち込み、自信をなくしているようです。
学校で励ましていただけるとありがたいです。
家でも前向きに支えていこうと思います。
ポイント:
「家庭でも支える姿勢」を添えることで、先生との連携がスムーズになります。
書き方のちょっとした工夫
- 「気づき」+「お願い」で構成する
→ 例:「最近〜のようです。様子を見ていただけると助かります。」 - “責めない”言葉選び
→「どうなっていますか?」よりも「様子をお聞かせください」の方が柔らかい。 - 最後は感謝で締める
→「お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。」
まとめ
担任の先生への相談は、「気になるけど、どこまで伝えていいの?」と悩む方が多いもの。
でも、家庭の小さな気づきこそ、先生にとって貴重な情報です。
言葉を選びながら、「一緒に見守っていきたい」という姿勢で伝えると、先生との関係もより信頼深いものになります。

