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いつも会議で「何か言わなきゃ」と思いながら、結局黙ってしまう…。発言のチャンスを逃して自己嫌悪に陥る、そんな経験はありませんか?
私も同じです。場にあった質の高い発言ができず落ち込んでしまうこともよくあります。数日は同じことを何度も考えて、「ああいえばよかった。」「何であんなこと言ったんだろう。」などと、考え込んでしまいます、、、。
以前のブログでは、緊張による声の震えを克服するためのフィジカルな方法をご紹介しました。呼吸法や姿勢で身体の準備は整った。しかし、それでも**「発言への一歩」**が踏み出せない…。

今回は、その心理的なハードルを下げる方法、「これなら言える!」と思える発言の着眼点、そして発言後の質問や反論に動じないテクニックについてお話しします。
会議で発言できないのは、あなたの能力が低いからではありません。それは、あなたが会議を真剣に捉え、完璧な発言をしようとしすぎている証拠です。その完璧主義を少しだけ手放してみましょう。
どんな風に緊張を解くか:完璧主義を手放す3つのマインドセット
発言前の緊張を和らげるには、「完璧な発言をしなければ」という重圧から自分を解放することが重要です。
「つぶやき」レベルの発言を許容する
- 目標設定を下げる: 結論を出すような壮大な発言ではなく、まずは「つぶやき」から。
- 【実践例】
- 「A案、良いですね。私も同じ考えです。」(単なる感想)
- 「それは〇〇ということでしょうか?(確認)」(単なる確認)
- 慣れの効果: 些細な発言でも、口を開くという行動を繰り返すことで、会議の空気と自分の声に**「慣れる」**ことができます。これが緊張を解く一番の薬です。
準備は「8割」でOK、残りは「流れ」に任せる
- 全部を用意しない: 完璧な発言をしようとすると、その準備に縛られてしまい、会議の流れが変わったときに対応できなくなります。
- 重要ポイントをメモ: 自分が関心のある1〜2点について、キーワードやデータだけを簡潔にメモしておきます。**「この会議で、この一言だけは言う」**と決めておけばOK。残りは会議の流れの中で思いついたことを付け加えるくらいの気持ちで臨みましょう。
失敗を「情報」として捉える
- 視点を変える: もし発言が的外れだったとしても、それは「失敗」ではなく**「次はこうしない方が良い」という情報**を得ただけです。
- ほとんどの場合、会議の参加者は、あなたの発言の良し悪しよりも、その後の議題に関心があります。必要以上に**「恥ずかしい」**と恐れることはありません。

正直なところ、他の人の発言の様子を覚えている人は少ないものですよ。
質問や反論が来ても動じない対処法
せっかく勇気を出して発言したのに、質問や意見が来て頭が真っ白になってしまう…。そんな時のために、発言後に使える「時間稼ぎ」と「論点の整理」のテクニックを身につけましょう。
「考える時間」を稼ぐフレーズを使う
質問が来たら、すぐに答えようと焦る必要はありません。一呼吸置くための「クッション言葉」を使います。
- 「ありがとうございます。少し整理させてください。」
- 「貴重なご意見ですね。おっしゃる通り、〇〇の視点が抜けていました。」
- 「今いただいたご質問は、(質問の内容を要約)ということでよろしいでしょうか?」
【効果】 この一言で3〜5秒の時間が生まれます。その間に、質問の意図を把握し、冷静に次の言葉を探すことができます。
わからないことは正直に認める
すべてに答えられる人はいません。特に準備していない論点や、専門外の領域への質問であれば、正直に**「持ち帰る」**ことを伝えても問題ありません。
- 「大変申し訳ありません。その点の詳細なデータは手元にございません。〇〇までに確認し、改めて共有いたします。」
- 「そのご指摘は私にとって新しい視点です。一度持ち帰って検討し、次回の会議で回答してもよろしいでしょうか。」
【ポイント】 知ったかぶりをするよりも、正直に「確認する」姿勢の方が、あなたの信頼度は上がります。
どういう着眼点で発言するか:「これなら言える!」を見つける2つの視点
「発言すべき内容」がないから発言できない、と感じているなら、発言の**「切り口」**を変えてみましょう。
「問い」の視点:会議の進行を助ける質問をする
自分の意見がまとまっていなくても、**「参加者共通の疑問」**を質問として投げかけることは、会議の質を高める非常に価値ある発言です。
| 着眼点 | 具体的な発言例文 | 効果 |
| 前提の確認 | 「この後、具体的な予算の話に移るスケジュールですか?」 | 議題の絞り込み、時間の管理に貢献 |
| 定義の明確化 | 「〇〇という言葉は、**『短期』**とは具体的にどのくらいの期間を指しますか?」 | 認識のズレを解消し、議論の土台を固める |
| 懸念の表明 | 「そのアイデアは魅力的ですが、実行する際の人員的なリソースは大丈夫でしょうか?」 | リスクを事前に洗い出し、議論を深める |
【ポイント】 発言に「自分の意見」を含めなくても、**「皆が聞きたいこと」**を聞くことで、あなたは会議のファシリテーター(進行役)のような貢献ができるのです。
「共感と接続」の視点:誰かの発言に寄り添う
最も発言しやすいのが、誰かの意見に賛成・共感するという切り口です。自分の考えをゼロから作る必要がありません。
- 共感+理由付け「**〇〇さんの発言に賛成です。特に『顧客視点の強化』**という点が、現在の課題解決に繋がると私も考えます。」
- 接続+自分の事例「今の**〇〇さんの話を受けて、**弊社のAプロジェクトでも〜〜という事例があり、同じような効果がありました。」
- 意見の補足・要約「〇〇さんがおっしゃったのは、要するに**『コストよりもスピードを重視すべき』**ということでしょうか?(そうであれば私も賛成です)」
【ポイント】 これは、**「相手の意見をちゃんと聞いている」**という貢献にもなり、発言内容の信頼度を高めることにもつながります。
まとめ:身体と心の両輪で自信を育てる
「会議で発言する」ことは、筋トレに似ています。最初から重いウェイトは持ち上げられません。
- まず、身体の準備を整え、声の震えの不安を取り除く。
- 次に、**「つぶやき」から口を開く訓練をし、「質問」や「共感」**という切り口で発言の数を増やす。
- そして、質問や反論が来ても**動じずに「時間稼ぎ」**をする術を身につける。
この身体と心の両輪の準備が、あなたの自信を育み、やがては「発言への恐怖」を乗り越える力になります。
一緒に、**「一言でも発言できた」**という小さな成功体験を積み重ねていきましょう。あなたの発言は、きっと会議に新しい風を吹き込みます。応援しています!

