目次
「この敬語、合っているかな?」と不安になったことはありませんか?
特に上司や社外の方に対しては、失礼のないようにと慎重になるものです。
今回は、ビジネスシーンで間違いやすい敬語を、
「話し言葉(対面・電話)」と「書き言葉(メール・チャット)」に分けて整理。
さらに「漢字とひらがなの使い分け」についても詳しくまとめました。
【一覧表】自分からアクションを起こすパターン
自分を低めて相手を立てる「謙譲語」を正しく使うことで、信頼感が高まります。
| シチュエーション | 迷いやすい表現 | 正しい・より丁寧な表現 | 備考 |
| 連絡するとき | 連絡いたします | ご連絡いたします | 「ご」を付けることで相手への敬意を表します。 |
| 行く・訪問する | 伺わせていただきます | 伺います / 参ります | 「伺わせて~」は二重敬語に近い表現です。「伺います」がスマートです。 |
| 言う・伝える | 申させていただきます | 申し上げます | 「申す」と「させていただく」を重ねず、シンプルに伝えます。 |
| 承諾する | 了解しました | 承知いたしました | 上司や取引先には「承知いたしました」が鉄則です。 |
***関連記事***

「ご確認下さい」はNGなの?デキる大人の「確認依頼」使い分けガイド
ビジネスメールの確認依頼で迷っていませんか?使い分けや「ください」の書き方を例文付きで解説!
【一覧表】相手にアクションをお願いするパターン
相手を敬う「尊敬語」にクッション言葉を添えるのが、デキる大人のマナーです。
| シチュエーション | 迷いやすい表現 | 正しい・より丁寧な表現 | 備考 |
| 連絡がほしい | 連絡をください | ご連絡いただけますでしょうか | 「~をください」は命令に近いので、依頼の形にします。 |
| 見てほしい | 見てください | ご査収(ご一読)ください | メールなら「ご査収」、サッと見てほしいなら「ご一読」が適切です。 |
| どうするか聞く | どうしますか? | いかがなさいますか? | 「どう」を「いかが」、「する」を「なさる」に変換します。 |
| 座ってほしい | 座ってください | お掛けください | 「座る」よりも「腰掛ける」の表現が上品です。 |
【重要】ビジネスメール:漢字とひらがなの使い分け
ビジネスメールでは、漢字の方が丁寧なのではと考えてしまったり、変換したら漢字だったからそのまま使ってしまうことありませんか。
しかし、漢字が多すぎると「堅苦しい」「読みづらい」という印象を与えてしまいます。
あえてひらがなで書くことを「ひらく」と言い、最近のビジネスコミュニケーションでは非常に重要視されています。
特に迷いやすいものを一覧表にまとめました。
| よく使われる漢字表記 | 推奨される表記 | 例文・使い方 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 宜しく | よろしく | よろしくお願いいたします。 | 「宜しく」は常用漢字外の使い方のことが多いため。 |
| ~して下さい | ~してください | ご確認ください。 | 相手に何かを頼む「補助動詞」の場合はひらがな。 |
| ~致す | ~いたします | ご連絡いたします。 | 「自分でする」という補助動詞の場合はひらがな。 |
| ~して頂く | ~していただく | ご対応いただく。 | 恩恵を受ける補助動詞はひらがな。「食べる」は漢字。 |
| ~の通り | ~のとおり | お伝えしたとおりです。 | 「道路」などは漢字ですが、形式名詞はひらがなが主流。 |
| ~の時 | ~のとき | 外出のときは。 | 特定の時刻を指さない場合は、ひらがなの方が柔らかい。 |
| ~と言う | ~という | ~という件につきまして。 | 「言葉を発する」以外の意味ではひらがなで書きます。 |
| 有難う | ありがとう | ありがとうございます。 | 漢字だと非常に重い印象になるため、ひらがなが基本。 |
| 御座位ます | ございます | おめでとうございます。 | 漢字表記は古めかしく、圧迫感が出るため避けます。 |
なぜ「ひらがな」が推奨されるのか?
- 可読性が上がる: 漢字とひらがなのバランスが「3:7」くらいだと、文章がパッと目に飛び込んできやすくなります。
- 印象が柔らかくなる: 全て漢字だと「命令」や「拒絶」のような強いニュアンスに取られることがありますが、ひらがなを混ぜることで配慮が伝わります。
- 補助動詞のルール: 文法的に、本来の動詞の意味(「頂く=食べる」「下さる=物をくれる」)から離れて使われる場合は、ひらがなで書くのが公用文やビジネス文の原則です。
***こんな迷いもありませんか?***
-1200-x-630-px-160x90.jpg)
【保存版】上司へのメール、宛名に「様」はつけるの?「敬称」と「挨拶」の正解
ビジネスメールの敬称(社内・社外)や宛名、冒頭の挨拶ルールマナーを解説します。
シーン別:話し言葉と書き言葉(メール)の使い分け
同じ内容でも、耳で聞く「話し言葉」と、目で追う「書き言葉」では最適な表現が異なります。
| シチュエーション | 話し言葉(対面・電話) | 書き言葉(メール・チャット) |
|---|---|---|
| 承諾する | 「かしこまりました」 | 「承知いたしました」 |
| 謝罪する | 「申し訳ございません」 | 「多大なるご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます」 |
| 断る | 「せっかくですが、難しいです」 | 「ご期待に沿えず、誠に恐縮ながら~」 |
| 依頼する | 「~していただけますか?」 「~をお願いできますか?」 | 「~いただけますと幸いです」 |
まとめ:迷ったときのチェックポイント
- 「ご(お)」を忘れずに: 相手に向かうアクションには「ご」を添える。
- 補助動詞はひらがなで: 「~してください」「~いたします」はひらがなにするだけで、洗練された印象に。
- クッション言葉を添える: 「お忙しいところ恐縮ですが」「差し支えなければ」などを一言添えるだけで、敬語の「正しさ」以上に「気持ち」が伝わります。
正しい敬語と読みやすい表記をマスターして、スムーズで気持ちの良いビジネスコミュニケーションを目指しましょう!

