目次
- 1 まずは その背景を整理
- 2 リアルな体験談を5つご紹介
- 2.1 ① 壁に行き詰まって退職を決意(35歳・事務職)
- 2.2 ② ワンオペ育児と仕事の両立に限界(38歳・営業職)
- 2.3 ③ 転職で「続けられる働き方」に出会えた(32歳・経理職)
- 2.4 ④ 周囲の「母親像」に苦しみ、心が限界に(40歳・保育士)
- 2.5 ⑤ 家族の応援で「辞めない選択」をできた(36歳・Webデザイナー)
- 2.6 解決策・対処法①:辞めたいと思ったら、まず心の声を聞く
- 2.7 解決策・対処法②:パートナーと家事・育児の分担を見直す
- 2.8 解決策・対処法③:働き方を柔軟に見直す
- 2.9 解決策・対処法④:信頼できる人に相談する
- 2.10 解決策・対処法⑤:「辞める」のも選択肢としてOK
- 3 心の持ち方・整え方
朝から晩まで仕事に育児にと走り回る日々。「もう限界かも…」「ワーキングマザーを辞めたい」とふと思ってしまう瞬間、ありませんか?
頑張りたい気持ちはあるのに、心と体がついてこない。家庭とのバランスに悩み、自分を責めてしまう……。そんな風に感じるワーキングマザーは少なくありません。
この記事では、「ワーキングマザーの辞めどき」について、なぜそう感じるのか、その背景や理由、そして考えるべきポイントを丁寧に解説していきます。
【原因分析:なぜワーキングマザーは辞めたくなるのか?】
「もう無理かも」と感じる瞬間には、それなりの理由があります。下記のように、仕事・育児・心身の状態など、さまざまな要因が重なってくるのです。
まずは その背景を整理
要因の種類 | 内容 | 影響 |
---|---|---|
仕事面の負担 | 残業やタスク過多、人間関係のストレス | 疲弊し、家庭との両立が困難に感じる |
育児との両立 | 子どもの発熱や行事、送迎 | 仕事を休む罪悪感や、時間の捻出に悩む |
パートナーとの役割分担 | 家事・育児の偏り | 「自分ばかり頑張っている」と感じやすい |
自分の健康や体力 | 睡眠不足や体調不良 | モチベーションの低下・慢性的な疲労感 |
社会的なプレッシャー | 「働くべき」「母親らしく」などの期待 | 自己否定や焦りにつながる |
このように、ひとつの理由ではなく、複数のストレスが重なって辞めたくなる気持ちに繋がっていくのです。
リアルな体験談を5つご紹介
① 壁に行き詰まって退職を決意(35歳・事務職)
長男が小学校に上がってから、学童の終了時間や宿題サポート、突然の下校変更など、保育園時代と全く違う生活に。仕事を時短にしても対応しきれず、子どもが不安定に。子どもとの時間を優先したくて、思い切って退職。今は在宅のパートで少しずつ働きながら様子を見ています。
② ワンオペ育児と仕事の両立に限界(38歳・営業職)
夫の帰宅が毎日22時以降。朝の送りから夜の寝かしつけまで、ほぼ1人で育児と家事をしていた。営業職で成績も求められる中、子どもが熱を出すたびに休むことに罪悪感。体調を崩してしまい「これは続けられない」と実感。夫と話し合い、退職して生活を立て直しました。
③ 転職で「続けられる働き方」に出会えた(32歳・経理職)
前職は毎日残業が当たり前。復帰後はサポートもなく、時短勤務でも評価が下がるだけ。気持ちが折れて退職を決断。その後、子育て理解のある中小企業に転職。今は在宅勤務OK、子どもの体調不良にも柔軟に対応できて、自分も家族も笑顔が増えた。
④ 周囲の「母親像」に苦しみ、心が限界に(40歳・保育士)
「保育士なのに自分の子育てもできないの?」と言われた一言にショック。職場でも家庭でも「完璧な母」を求められているようで、常にプレッシャーを感じていた。ある日、突然涙が止まらなくなり、心療内科に。先生に「今は休んでいい」と言われて、退職を決意。
⑤ 家族の応援で「辞めない選択」をできた(36歳・Webデザイナー)
激務で限界寸前、「もう辞めるしかない」と夫に相談したら、「辞めなくてもいいように俺も在宅増やすよ」と言ってくれた。両親も協力してくれることに。自分1人で抱え込まず周囲に助けを求めたことで、辞めずに続ける道が見えた。
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解決策・対処法①:辞めたいと思ったら、まず心の声を聞く
辞めたくなった自分を責めるのではなく、まずは「なぜそう思ったのか」を丁寧に掘り下げてみましょう。感情にフタをせず、自分の本音を受け止めることが第一歩です。
自分への問いかけ | 気づけること |
---|---|
いつ・どんなときに辛いと感じたか? | 本当の原因やトリガーが明確になる |
やりがいや達成感は感じられているか? | 今の仕事が自分に合っているかを見直せる |
誰かに相談できているか? | 孤独感の軽減、視野の広がり |
自分が本当に望んでいる暮らしとは? | 今後の方向性のヒントになる |
解決策・対処法②:パートナーと家事・育児の分担を見直す
「辞めたい」と感じる背景に、家庭での役割負担の偏りがあることも。パートナーと冷静に話し合い、分担を見直すことで大きな変化が生まれます。
話し合いのポイント | 期待できる効果 |
---|---|
感情ではなく事実を共有する | 相手も受け入れやすくなる |
タスクを見える化する | 平等な分担のきっかけになる |
お互いの得意・不得意を把握する | 続けやすい協力体制が作れる |
解決策・対処法③:働き方を柔軟に見直す
フルタイムが限界なら、時短勤務や在宅勤務、パートへの切り替えなど、働き方を見直すのもひとつの手です。
働き方の選択肢 | メリット | 注意点 |
---|---|---|
時短勤務 | 負担軽減・時間に余裕 | 収入やキャリアに影響も |
在宅勤務 | 通勤不要・柔軟な対応が可能 | 孤独感やON/OFFの切り替えに注意 |
パート勤務 | 自分のペースで働ける | 社会保険や福利厚生の変化に注意 |
解決策・対処法④:信頼できる人に相談する
1人で抱え込まず、家族や友人、同じ立場のワーキングマザー、あるいは専門機関に相談することで、気持ちが軽くなることも。
相談相手 | 相談するメリット |
---|---|
家族 | 協力体制の強化、理解を得やすい |
友人・ママ友 | 客観的な意見、共感による安心感 |
キャリアカウンセラー | 長期的な視点でのアドバイス |
労働相談窓口 | 法的な知識や制度の利用方法 |
解決策・対処法⑤:「辞める」のも選択肢としてOK
どうしても限界を感じたとき、「辞める」という選択をしてもいいのです。自分と家族の幸せを優先する勇気も、大切な決断の一つです。
見直すべき視点 | 具体的な内容 |
---|---|
生活費や貯蓄状況 | 辞めても暮らせるかを試算する |
子どもの年齢や環境 | 今がタイミングとして適切かを考える |
自分の心と体の状態 | これ以上無理をしていないか自問する |
将来のキャリア | ブランク後の再就職プランも検討する |
心の持ち方・整え方
「辞めたい」と思うことは、決して甘えではありません。むしろ、今の自分を見つめ直すサインです。
限界を感じるのは、それだけ頑張ってきた証拠。だからこそ、立ち止まって考える時間が必要なのです。
そして、あなたが下すどんな選択も、間違いではありません。働き続ける道でも、辞める道でも、それがあなたと家族にとって最善だと信じて進めばいいのです。
ワーキングマザーが「辞めたい」と感じるのは、とても自然なこと。そこにはたくさんの葛藤や悩みがあるからこそ、その気持ちを大切にしてあげてください。
無理せず、周りを頼りながら、あなたらしい働き方と暮らし方を見つけていきましょう。
辞めるか続けるかは、あくまで手段のひとつ。あなたの幸せを軸に、これからの人生を見つめ直すきっかけにしてみてください。

